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ジャムウのヒストリーをさがす旅


ジャムウのヒストリーをさがす旅 後編
ジャワ島中部のケドゥ盆地に広がる、ボロブドゥール遺跡。
世界的にも大規模な仏教遺跡のレリーフ(壁画)にも、ジャムウを調合している場面が刻みこまれている。
今日は、この地域一帯のガイドをしている、ジョジョさんという女性が、一日、僕についてくれることになっていた。
レリーフをじっと見ている僕に、ジョジョさんは「ジャムウ」の物語を教えてくれた。
『かつて、インドネシアには"ドゥクン"とよばれる、今でいう"まじない師や産婆さん"みたいな存在の人たちがいて、ジャムウの調合を専門でしていたみたいなんです。
その処方は、紙がない時代だったので「ロンタル」と呼ばれるヤシの木に記されて、現在でも"ロンタル・ウサダ"という経典のような形で受け継がれているんですよ。
その後、紙が普及してきてからは、古代ジャワ語で書かれた全6 巻にも及ぶジャムウの処方集が、王家の図書館に保管されることになったんです。
王宮の中の女性達は、美しさを維持するために「ジャムウ」を欠かすことはなかったそうですよ。』
「ロンタル」という何だか神秘的な響きのコトバが、妙に印象的だった。
ジョジョさんとはバリで別れた。
「ジャムウ」の歴史的背景が深いにもかかわらず、「なぜ今まで知らなかったのだろう」と
ジョジョさんに言うと、
「一度はジャワ社会からイスラム社会へと生活習慣が移行していく中で忘れ去られていったんです」とのこと。
表舞台からは消えたものの、各家庭の中で、母から娘へと代々受け継がれていったそうだ。
この「ジャムウ」を日本女性のカラダにあう処方で出来たら、女性のデリケートな悩みを緩和できるかもしれない・・・。そんな思いでこの街をあとにした。
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